看護師とドア

ここからがもと居た世界?違う視点?看護師の言葉の意味が全くわからなかった、きっとそれを感じたのか看護師はまた話し始めた。この看護師は看護師向けの転職エージェントランキングとかも見ているらしいが。「先ほどあなたを少し試させていただきました、その結果あなたにはこのドアを開けることが出来ると判断しました。」看護師はそう言いながら僕の手をとった、「あなたはちゃんと私の手をつかんだのです、あなたには私の声が聞こえたということなのです。」そう言うとまた手を離し目の前にあるドアの横に立った。「どうぞこのドアを開けてください、真実をつかんだ時あなたは必ず元の世界に戻れます。」看護師はそう言った、僕は全部理解できなかった。何を言ってるのかが全くわからなかった、看護師が悪い人だったらどうしようとかこのドアを開けなかったらこの後ここでどうなるんだろうとか考えていた。看護師はずっとドアの横に立ったまま僕を見ていた、「元の世界に戻れる。」そう言ったのは覚えていた。元の世界に戻りたい、つまりこの目の前のドアを開けないといけない。今僕が出来ることはそれしかない、何もない真っ白なこの部屋でこのドアを開ける以外にできることはない。ドアの前に行き、ドアノブに手をかける。ドアノブをゆっくりとまわし引くと、眩しい光が全てを覆った。